2024年07月21日
2024 summer camp in 乗鞍高原
更に連投です(笑)
7/13-15で乗鞍高原へ涼を求めて行ってきました。

乗鞍岳を拝めたのは、この写真をとった初日だけだった・・・
最後に乗鞍を訪れたのは2010年9月。
なんと14年ぶりの乗鞍キャンプとなった。
7/13-15で乗鞍高原へ涼を求めて行ってきました。

乗鞍岳を拝めたのは、この写真をとった初日だけだった・・・
最後に乗鞍を訪れたのは2010年9月。
なんと14年ぶりの乗鞍キャンプとなった。
元々の予定は”ひらゆキャンプ場”の予定だったが、連日の雨に加えキャンプ期間も予報では雨。
前輪駆動のNXではtowing状態で場内でのスタックの不安があったことと、出発前日の金曜に平湯キャンプ場に電話を入れると、
予約もかなり入っているということで、with KIPではサイト選びも気を使いそうだった。
それで、悩みに悩んで乗鞍高原の足場の良いキャンプ場へ目的地をスイッチした。
とにかく「涼しい所で硫黄臭い温泉(笑)につかりたい」ということで、乗鞍も条件を満たしているからだ。
そんなこんなで、チェックイン時間:13時を目指し、自宅を午前8時過ぎに出発。
ルートは中央道中津川ICから国道19号を走り、藪原からの野麦峠超えだ。
野麦峠(正確には堺峠?)超えはつづら折りの道を急登し、一気に下るというtowingにはかなりキツイルートとなる。
この峠超えに加えて、最後の乗鞍までの登りでCVTや油水温に異常がなければ、よほどの場所は問題ないだろう。
ということで、ポテンシャル確認のルートでもあった。
そんな事を気にしながら、無事に野麦峠を超え、下りに差し掛かるが、これまた10%勾配級の急坂が連続するので、
KIPの慣性ブレーキも、ほぼ効きっぱなしでチンチンになってるに違いない、
どこかブレーキ冷却休憩しようかと思っていた矢先に駐車場広めのレストラン”奈川”を発見。
時刻もちょうど昼頃であり、ブレーキ冷却を兼ね昼食をとることにした。

しっかりドローバーを伸ばす状態で駐車。あつらえた様に1台分バス駐車場がありこれは助かった。
此処は奈川地区といい、後に出てくる”とうじ蕎麦”発祥の地とのこと。

だとしたら”とうじ蕎麦”一択だが、翌日乗鞍で”とうじ蕎麦”をいただく予定だったので、
僕は信州名物!?のサーモンフライをいただいた。これはこれでフワフワサクサクでとても旨かった。
ちなみに嫁さんは海老天丼(笑)。
セットの蕎麦も旨かった。この日以降毎日蕎麦を食べることになるが、ここが一番だったかも。

腹も満たされ、ブレーキも冷却が完了。再スタートし乗鞍高原へ向かう。
此処からは目的地までナビでは35分ほどだった。
そして最後の急坂も無事に登り切り目的地の”美鈴温泉キャンプ場”へ到着。
標高が上がるにつれ気温はグングン下がってきたが、乗鞍は更に気温が下がり湿度も低く快適だ。
設営もスムーズに完了。
此処は7×11mの区画サイトとなる。我が家のチビトレーラーは短辺側に駐車できるのでサイトを広く使えてgood。
電源と、なんと光回線のwifiも完備されている。

乗鞍は日なたと日陰の体感気温の差が激しいので、今回は風通しの良い完全遮光ヘキサタープを張る。
初日は日差しもあり、タープ下は快適そのもの。
設営もひと段落したので、デザートタイムで一服。
コーヒーを淹れ、道中の中津川で購入した”川上屋”さんの和スイーツを頂く。
栗きんとんが有名だが、この季節の販売はなしということで、お勧めの二品を購入した。

見た目も味も栗感がスゴイ(笑)

このケトル。父親の遺品なのだが父親が学生時代の山岳用に使用していたとのことで、50年は確実の前の品となる。
嫁さんが「コレが使いやすい」ということで、今では我家のメインケトルになっている次第。
フタに”TOP ALPINE KETTLE”と記載があって調べていると以下情報がネットに転がっていた(ネットってホントスゴイ(笑))。
『トップ(TOP、東京、1949~1990?)
1949(昭和24)年、竹内芳春は株式会社共和運動具製作所を設立した。
同社は主として金属製運動用具の製造・販売を行っていた。
そして1963(昭和38)年に株式会社東京トップと改称した』
ということで!?、一服後はキャンプ場周辺を散策。
キャンプ場からスグ近くの川で釣り人を発見。
小さめのスプーンを投げていたので恐らく山女、岩魚狙いだろう。
いいナァ~、自分もやってみたい。
ちゃんと熊鈴をつけていたし、この辺りの草払いをしている方も熊鈴をカランカランと鳴らしていた。
人通りは多い地区だが、ここまでくると熊との距離が近いことを実感する。

絵になるなあ

ここまで来ると白樺林も美しい
そして、買い出しついでにに”乗鞍BASEいがや”へ寄ってみた。
今の乗鞍BASEになる前の旧いがや時代は、トレーラー仲間ではメジャーな乗鞍stayスポットだった。
ボクの過去2回の乗鞍stayも”いがや”だった。

池野奥に見える芝生がテント泊のフリーサイト?、その奥が砂利引きのキャンピングカーサイトとなる。更にその向こうが乗鞍岳だがスッカリ雲の中だ
自分の記憶の”いがや”の面影は全くなく、アノ時はどこに泊めてたんだろ??と、
回想しても分からないくらいの変わり様で、キレイにリノベーションされていた。
買い出しを終えキャンプ地へ戻り温泉へ向かう。
向かうと言っても、徒歩2分くらいで到着。
此処のキャンプ場は道向かいの美鈴荘という民宿が経営していて、そこのお風呂を500円/回で利用できる。

この徒歩圏内の温泉というのは、ものすごく有難い。
ちょうど宿泊客の夕食時ということもあり、入浴客はまばらで念願の硫黄臭い温泉をノンビリと楽しめた。
入浴後は夕食の準備にとりかかる。
夕食はマルチグリドルと七輪で簡単な焼き物で済ます。


そして地酒の”大雪渓”。アルプス吟醸ってのがいいなぁ。

夜のリビング!?はこんな感じ。
虫も気になほどはいなくて助かった。

食事後に大雪渓を嗜みながら暫しノンビリ過ごしました
翌朝が早いので早々にKIPへ入り込み就寝の準備にとりかかる。
21時の気温は17.5℃だった。

-2日目-
5時の気温は16℃。
曇天なのでそこまで気温は下がらなかった。
とは言え、やや肌寒いのでKIPのヒーターに火を入れた。
この日は朝から一ノ瀬界隈のトレッキングを楽しむことにしていた。
しかし雨予報なので、雨が降る前にサッサと歩いてしまおう。ということで6時にキャンプ地を出発し6:30前にトレッキングを開始。
ルートはこんな感じだ(赤線)

ネイチャープラザ一ノ瀬横の駐車場から出発し、ぐるっと1週するルートだ。
(なんて言ってるが、、、ホントは1.8kmほどのコースの予定がスタートの駐車場を予定と変更したらこのルートになってしまった(笑))
今にも雨が降りそうな天気の中でトレッキングを開始。
もちろん熊鈴も携行。
スタート間もなくで”あざみ池”に到着。
湖面も穏やかで写り込んだ木々がとても美しい。


コース沿いに佇む花もとてもキレイだ。
高地に咲く花はなぜもこうに繊細なんだろうか。


ここから”水芭蕉の群生地”へ向かう。
残念ながら、水芭蕉のシーズンはすでに終わっていたのでスルーし夜泣峠へ向かう。
次第にルートも山深くなっていき、いかにも熊が出そうな雰囲気だ(怖)

熊笹だけに熊がいそうで怖い(笑)
遊歩道の案内板の隅に「熊は朝晩や天候の悪い日に出没する傾向あり」みたいな注意書きがあったが、
まさにピッタリのシチュエーションだ。。。。
ただ、雰囲気は抜群にイイ。天気の良い日に歩きたかった。。。

木々の緑には道中ずっと癒される美しさだった
夜泣峠までは1km弱の上りが続き、軽いトレッキングのつもりが軽登山になってしまった。。。
そして夜泣峠に到達した頃からとうとう雨が降りだしてきた。
折りたたみ傘を携行していたので片手に傘をさしながら”原生林の小径”を歩く。
峠はクリアしたので下り基調の道が続くが、原生林だけあってスリッピー箇所もあり、ナカナカペースが上がらない。
この間は更に熊が出そうな雰囲気だった。熊鈴の音も雨音にかき消されあまり効果はないだろう。
次の経由地は”牛留池”。
途中に木道もあり、なんとなく安心感がありホッとする。

そして”牛留池”へ到着。

このころには雨も本降りになり、湖面も慌ただしい。
牛留池を出てスグに奇抜!?な形の木があった。なんでこんな形になったんだろ??
ホントに不思議な形をしている。

最後は”口笛の小径”を下り駐車場へ戻るだけなのだが、途中広めの道のど真ん中に大きな岩が鎮座していて、
それが遠めに熊が座り込んでいる姿に見えたので、これには肝を冷やした。
視力の良い嫁さんも雨のせいで視界が不良で遠くからは判別できす、熊鈴を盛大にならしながら2人で恐る恐る近づき、
岩だと分かったときには、ホントにホッとした。あの岩を熊に見間違えるのは我々だけではないハズだ(笑)
ドキドキしすぎて写真を撮る余裕もなかった(笑)
1.8kmのつもりが結局は4.5km、約2時間の軽登山で駐車場に到着。
天候はイマイチだったが景色と雰囲気はバツグン。天候の良い時期にぜひとも再訪したい。
とりあえず濡れた衣服を着替え温泉へ直行する。向かうはもちろん美鈴荘。
ほどなくして美鈴荘へ到着。時刻は8:30。
チェックアウト前の宿泊者の利用で混んでるかな?と思っていたが、、、なんと貸し切り(嬉)。
ということで1枚(笑)

ここの温泉は、源泉を6ヶ所から引いているらしく、湯量も豊富で薄めることなくかけ流しているので、
とにかく湯の質が良いとのこと。
キレイな乳白色の湯と濃すぎない硫黄の香りで、スッカリ気に入ってしまった。
温泉満喫後は、しばしKIPで休憩。
昼食はお目当てのお店があったので開店時間11時に間に合うように出発。
キャンプ地から車で5分程度の”そば処 合掌”へ到着。

此処は14年前に訪れた事があって、鴨出汁の効いた”とうじ蕎麦”がナントモ旨く「乗鞍に行ったら必ず行こう」と、
何年も前から決めていた(笑)。ということで、念願の”合掌”さんなのであった。
朝イチにもかかわらず、待ち人多数で30分待ちで入店。
迷うことなく”とうじ蕎麦”をオーダーする。
そして念願の”とうじ蕎麦”セットが運ばれてきた。




ヨシヨシヨシ!っと早速カゴで適量の蕎麦を温め、出汁と山菜多めの具材と共にいただく。
「ん?アレ?こんなんだったけ・・・」が正直な感想だった。
14年前は明らかに、鴨の脂と甘みを感じる出汁で鴨肉もゴロゴロとは言わないがそれなりに入っていた。
が、、、今のソレはチト趣が違った。旨いのは旨いのだが、想い出の味(笑)とは違っていた。

そんなインプレッションを嫁さんと言い合いながら、〆の雑炊でお腹も膨らみ”合掌”さんを後にした。
相変わらずの雨なので、少しドライブをしてみようか。ということで休暇村乗鞍高原方面へ車を走らせた。
そして休暇村の駐車場で周辺マップを確認していると、今回の旅一番の珍事(笑)が起きた。
大雨のなか外人さんが僕の車へ駆け寄ってきたのだ。
何事かと聞くと「子供とトレッキングをしていたが雨が酷くなってきて子供にはこの雨では下山は無理。
ホテルに止めてるレンタカーをピックアップして子供を回収したいので、ホテルまで乗せていってくれないか」とのこと。
子供は?と聞くと、休暇村で待機中らしい。
「我々夫婦と同じ考えで、トレッキングへ出かけたものタイミングが悪かったんだろう」と、この時は思っていた。
そういう事であれば「もちろん」ということでホテルまで送ることにした。
幸いホテルは観光センター近くだったので、数分で到着。
バルセロナからやって来たスパニッシュで子供は6歳と9歳とのこと。
ホテルの情報では「今からは雨は止むし、降っても木の陰で濡れない」と言われ出発したらしい。
我々は「これから降る」つもりでサッサと帰還したが、「これから止む」と信じ歩き続けていた訳だ。
しかし良かった良かった。あの本振りの雨では、あのルートはスリッピーで危険だ。ましてお子さんにが無理だ。
という事でスパニッシュの回送も完了。時間もまだまだあるので乗鞍観光センター駐車場に併設の”乗鞍自然保護センター”へ伺うことにした。

ヤマメとアマゴの違いも初めて知りました・・・
此処は期待以上に面白かった。乗鞍地域の生い立ちや生息する生物に関する事細かな解説と展示物があり、じっくりと見入ってしまった。
その後、少々買い出しをして17時過ぎにキャンプ地へ戻った。

ほどなくして夕食の準備を開始。
ペッパーランチ風チャーハン!?をマルチグリドルを使って(嫁さんが)ササッと作り夕食タイムのスタート。
あとは昨晩の残りモノを炭火で炙り食す。

この晩は雨の中の夕食となった。足元が快適で風さえなければ雨キャンプも悪くない。
気温も約18℃。1枚羽織ればギリ心地良い感じだった。
朝の”軽登山”で汗もシッカリかいたのでビールが旨い。
昨晩の残りの”大雪渓”も嗜み、ホロ酔い気分で床につく。
この晩は一晩中雨が降っていた。
時折激しく降ったがKIPのFRPルーフは雨音に強く!?ありがたい。
-3日目-
一晩中降り続いた雨もあがり曇天ながら爽やかな朝だった。
しばし爽やかな乗鞍高原の朝を満喫し、朝食の準備に取り掛かる。
ヒンヤリした空気と微かに香る温泉の硫黄臭は、個人的に雲仙や九重近辺のリゾート地!?の印象があって、なんとも心地いい。


産直のブルーベリーと、見た目はイマイチだが(笑)、味はgoodなマフィンのサンドイッチ。
このままいくと乾燥撤収ができるかな?と期待したら小雨が降ってきた。
「ヤレヤレ無理か」と諦めていたら、青空がのぞき陽が差してきた。

12時のチェックアウトに合わせ、ボチボチと撤収作業に取り掛かる。
その間にタープも完全に乾燥し、乾燥撤収ができたのは良かった。
撤収で汗をかいたので温泉で汗を流すことにした。
最後の温泉をしっかりと堪能し、再び汗をかかぬうちにササっと接続を完了。

たまたまご一緒になった先輩方へご挨拶も済ませ、キャンプ場を出発。
復路も往路と同じく野麦峠超えで一路自宅を目指す。
ちょうど昼時だったので、昼食は往路で立ち寄った”奈川”さんかなぁ。と思っていたが、
ずいぶん手前の地点で食事ができそうな施設を見つけ、此方で昼食をとることにした。

”ながわ山菜館”。おそらく早い時間は産直品を売ってそうな感じの施設で、お土産屋とちょっとした食事処もある。
バス駐車場も2台分あり、towing状態での駐車も余裕だった。
ということで味はあまり期待はしていなかったが、さすがは奈川地区。
此方の蕎麦も香りがちゃんとする美味しい蕎麦だった。

夏野菜の天ぷらも美味しかった。きっと素材が良いのだろう
食後は一路自宅へ。
此処から先の峠からの下りは逆方向でも急こう配なので、一度ブレーキ冷却のために停車したりして、ノンビリと自宅へ向け走る。
基本的に自宅までは下り基調なのでアクセルワークに気を遣うこともなく運転も楽だ。
そして無事故無違反ノートラブルで自宅へ到着し乗鞍キャンプが終了した。
乗鞍はやはり良い所ですね。なにより涼しいし泉質も好みだ。
ただ、、14年ぶりの乗鞍は雨で少々残念だったので、今年中にもう一度行ってみたいな。
ではでは
前輪駆動のNXではtowing状態で場内でのスタックの不安があったことと、出発前日の金曜に平湯キャンプ場に電話を入れると、
予約もかなり入っているということで、with KIPではサイト選びも気を使いそうだった。
それで、悩みに悩んで乗鞍高原の足場の良いキャンプ場へ目的地をスイッチした。
とにかく「涼しい所で硫黄臭い温泉(笑)につかりたい」ということで、乗鞍も条件を満たしているからだ。
そんなこんなで、チェックイン時間:13時を目指し、自宅を午前8時過ぎに出発。
ルートは中央道中津川ICから国道19号を走り、藪原からの野麦峠超えだ。
野麦峠(正確には堺峠?)超えはつづら折りの道を急登し、一気に下るというtowingにはかなりキツイルートとなる。
この峠超えに加えて、最後の乗鞍までの登りでCVTや油水温に異常がなければ、よほどの場所は問題ないだろう。
ということで、ポテンシャル確認のルートでもあった。
そんな事を気にしながら、無事に野麦峠を超え、下りに差し掛かるが、これまた10%勾配級の急坂が連続するので、
KIPの慣性ブレーキも、ほぼ効きっぱなしでチンチンになってるに違いない、
どこかブレーキ冷却休憩しようかと思っていた矢先に駐車場広めのレストラン”奈川”を発見。
時刻もちょうど昼頃であり、ブレーキ冷却を兼ね昼食をとることにした。

しっかりドローバーを伸ばす状態で駐車。あつらえた様に1台分バス駐車場がありこれは助かった。
此処は奈川地区といい、後に出てくる”とうじ蕎麦”発祥の地とのこと。

だとしたら”とうじ蕎麦”一択だが、翌日乗鞍で”とうじ蕎麦”をいただく予定だったので、
僕は信州名物!?のサーモンフライをいただいた。これはこれでフワフワサクサクでとても旨かった。
ちなみに嫁さんは海老天丼(笑)。
セットの蕎麦も旨かった。この日以降毎日蕎麦を食べることになるが、ここが一番だったかも。

腹も満たされ、ブレーキも冷却が完了。再スタートし乗鞍高原へ向かう。
此処からは目的地までナビでは35分ほどだった。
そして最後の急坂も無事に登り切り目的地の”美鈴温泉キャンプ場”へ到着。
標高が上がるにつれ気温はグングン下がってきたが、乗鞍は更に気温が下がり湿度も低く快適だ。
設営もスムーズに完了。
此処は7×11mの区画サイトとなる。我が家のチビトレーラーは短辺側に駐車できるのでサイトを広く使えてgood。
電源と、なんと光回線のwifiも完備されている。

乗鞍は日なたと日陰の体感気温の差が激しいので、今回は風通しの良い完全遮光ヘキサタープを張る。
初日は日差しもあり、タープ下は快適そのもの。
設営もひと段落したので、デザートタイムで一服。
コーヒーを淹れ、道中の中津川で購入した”川上屋”さんの和スイーツを頂く。
栗きんとんが有名だが、この季節の販売はなしということで、お勧めの二品を購入した。

見た目も味も栗感がスゴイ(笑)

このケトル。父親の遺品なのだが父親が学生時代の山岳用に使用していたとのことで、50年は確実の前の品となる。
嫁さんが「コレが使いやすい」ということで、今では我家のメインケトルになっている次第。
フタに”TOP ALPINE KETTLE”と記載があって調べていると以下情報がネットに転がっていた(ネットってホントスゴイ(笑))。
『トップ(TOP、東京、1949~1990?)
1949(昭和24)年、竹内芳春は株式会社共和運動具製作所を設立した。
同社は主として金属製運動用具の製造・販売を行っていた。
そして1963(昭和38)年に株式会社東京トップと改称した』
ということで!?、一服後はキャンプ場周辺を散策。
キャンプ場からスグ近くの川で釣り人を発見。
小さめのスプーンを投げていたので恐らく山女、岩魚狙いだろう。
いいナァ~、自分もやってみたい。
ちゃんと熊鈴をつけていたし、この辺りの草払いをしている方も熊鈴をカランカランと鳴らしていた。
人通りは多い地区だが、ここまでくると熊との距離が近いことを実感する。

絵になるなあ

ここまで来ると白樺林も美しい
そして、買い出しついでにに”乗鞍BASEいがや”へ寄ってみた。
今の乗鞍BASEになる前の旧いがや時代は、トレーラー仲間ではメジャーな乗鞍stayスポットだった。
ボクの過去2回の乗鞍stayも”いがや”だった。

池野奥に見える芝生がテント泊のフリーサイト?、その奥が砂利引きのキャンピングカーサイトとなる。更にその向こうが乗鞍岳だがスッカリ雲の中だ
自分の記憶の”いがや”の面影は全くなく、アノ時はどこに泊めてたんだろ??と、
回想しても分からないくらいの変わり様で、キレイにリノベーションされていた。
買い出しを終えキャンプ地へ戻り温泉へ向かう。
向かうと言っても、徒歩2分くらいで到着。
此処のキャンプ場は道向かいの美鈴荘という民宿が経営していて、そこのお風呂を500円/回で利用できる。

この徒歩圏内の温泉というのは、ものすごく有難い。
ちょうど宿泊客の夕食時ということもあり、入浴客はまばらで念願の硫黄臭い温泉をノンビリと楽しめた。
入浴後は夕食の準備にとりかかる。
夕食はマルチグリドルと七輪で簡単な焼き物で済ます。


そして地酒の”大雪渓”。アルプス吟醸ってのがいいなぁ。

夜のリビング!?はこんな感じ。
虫も気になほどはいなくて助かった。

食事後に大雪渓を嗜みながら暫しノンビリ過ごしました
翌朝が早いので早々にKIPへ入り込み就寝の準備にとりかかる。
21時の気温は17.5℃だった。

-2日目-
5時の気温は16℃。
曇天なのでそこまで気温は下がらなかった。
とは言え、やや肌寒いのでKIPのヒーターに火を入れた。
この日は朝から一ノ瀬界隈のトレッキングを楽しむことにしていた。
しかし雨予報なので、雨が降る前にサッサと歩いてしまおう。ということで6時にキャンプ地を出発し6:30前にトレッキングを開始。
ルートはこんな感じだ(赤線)

ネイチャープラザ一ノ瀬横の駐車場から出発し、ぐるっと1週するルートだ。
(なんて言ってるが、、、ホントは1.8kmほどのコースの予定がスタートの駐車場を予定と変更したらこのルートになってしまった(笑))
今にも雨が降りそうな天気の中でトレッキングを開始。
もちろん熊鈴も携行。
スタート間もなくで”あざみ池”に到着。
湖面も穏やかで写り込んだ木々がとても美しい。


コース沿いに佇む花もとてもキレイだ。
高地に咲く花はなぜもこうに繊細なんだろうか。


ここから”水芭蕉の群生地”へ向かう。
残念ながら、水芭蕉のシーズンはすでに終わっていたのでスルーし夜泣峠へ向かう。
次第にルートも山深くなっていき、いかにも熊が出そうな雰囲気だ(怖)

熊笹だけに熊がいそうで怖い(笑)
遊歩道の案内板の隅に「熊は朝晩や天候の悪い日に出没する傾向あり」みたいな注意書きがあったが、
まさにピッタリのシチュエーションだ。。。。
ただ、雰囲気は抜群にイイ。天気の良い日に歩きたかった。。。

木々の緑には道中ずっと癒される美しさだった
夜泣峠までは1km弱の上りが続き、軽いトレッキングのつもりが軽登山になってしまった。。。
そして夜泣峠に到達した頃からとうとう雨が降りだしてきた。
折りたたみ傘を携行していたので片手に傘をさしながら”原生林の小径”を歩く。
峠はクリアしたので下り基調の道が続くが、原生林だけあってスリッピー箇所もあり、ナカナカペースが上がらない。
この間は更に熊が出そうな雰囲気だった。熊鈴の音も雨音にかき消されあまり効果はないだろう。
次の経由地は”牛留池”。
途中に木道もあり、なんとなく安心感がありホッとする。

そして”牛留池”へ到着。

このころには雨も本降りになり、湖面も慌ただしい。
牛留池を出てスグに奇抜!?な形の木があった。なんでこんな形になったんだろ??
ホントに不思議な形をしている。

最後は”口笛の小径”を下り駐車場へ戻るだけなのだが、途中広めの道のど真ん中に大きな岩が鎮座していて、
それが遠めに熊が座り込んでいる姿に見えたので、これには肝を冷やした。
視力の良い嫁さんも雨のせいで視界が不良で遠くからは判別できす、熊鈴を盛大にならしながら2人で恐る恐る近づき、
岩だと分かったときには、ホントにホッとした。あの岩を熊に見間違えるのは我々だけではないハズだ(笑)
ドキドキしすぎて写真を撮る余裕もなかった(笑)
1.8kmのつもりが結局は4.5km、約2時間の軽登山で駐車場に到着。
天候はイマイチだったが景色と雰囲気はバツグン。天候の良い時期にぜひとも再訪したい。
とりあえず濡れた衣服を着替え温泉へ直行する。向かうはもちろん美鈴荘。
ほどなくして美鈴荘へ到着。時刻は8:30。
チェックアウト前の宿泊者の利用で混んでるかな?と思っていたが、、、なんと貸し切り(嬉)。
ということで1枚(笑)

ここの温泉は、源泉を6ヶ所から引いているらしく、湯量も豊富で薄めることなくかけ流しているので、
とにかく湯の質が良いとのこと。
キレイな乳白色の湯と濃すぎない硫黄の香りで、スッカリ気に入ってしまった。
温泉満喫後は、しばしKIPで休憩。
昼食はお目当てのお店があったので開店時間11時に間に合うように出発。
キャンプ地から車で5分程度の”そば処 合掌”へ到着。

此処は14年前に訪れた事があって、鴨出汁の効いた”とうじ蕎麦”がナントモ旨く「乗鞍に行ったら必ず行こう」と、
何年も前から決めていた(笑)。ということで、念願の”合掌”さんなのであった。
朝イチにもかかわらず、待ち人多数で30分待ちで入店。
迷うことなく”とうじ蕎麦”をオーダーする。
そして念願の”とうじ蕎麦”セットが運ばれてきた。




ヨシヨシヨシ!っと早速カゴで適量の蕎麦を温め、出汁と山菜多めの具材と共にいただく。
「ん?アレ?こんなんだったけ・・・」が正直な感想だった。
14年前は明らかに、鴨の脂と甘みを感じる出汁で鴨肉もゴロゴロとは言わないがそれなりに入っていた。
が、、、今のソレはチト趣が違った。旨いのは旨いのだが、想い出の味(笑)とは違っていた。

そんなインプレッションを嫁さんと言い合いながら、〆の雑炊でお腹も膨らみ”合掌”さんを後にした。
相変わらずの雨なので、少しドライブをしてみようか。ということで休暇村乗鞍高原方面へ車を走らせた。
そして休暇村の駐車場で周辺マップを確認していると、今回の旅一番の珍事(笑)が起きた。
大雨のなか外人さんが僕の車へ駆け寄ってきたのだ。
何事かと聞くと「子供とトレッキングをしていたが雨が酷くなってきて子供にはこの雨では下山は無理。
ホテルに止めてるレンタカーをピックアップして子供を回収したいので、ホテルまで乗せていってくれないか」とのこと。
子供は?と聞くと、休暇村で待機中らしい。
「我々夫婦と同じ考えで、トレッキングへ出かけたものタイミングが悪かったんだろう」と、この時は思っていた。
そういう事であれば「もちろん」ということでホテルまで送ることにした。
幸いホテルは観光センター近くだったので、数分で到着。
バルセロナからやって来たスパニッシュで子供は6歳と9歳とのこと。
ホテルの情報では「今からは雨は止むし、降っても木の陰で濡れない」と言われ出発したらしい。
我々は「これから降る」つもりでサッサと帰還したが、「これから止む」と信じ歩き続けていた訳だ。
しかし良かった良かった。あの本振りの雨では、あのルートはスリッピーで危険だ。ましてお子さんにが無理だ。
という事でスパニッシュの回送も完了。時間もまだまだあるので乗鞍観光センター駐車場に併設の”乗鞍自然保護センター”へ伺うことにした。

ヤマメとアマゴの違いも初めて知りました・・・
此処は期待以上に面白かった。乗鞍地域の生い立ちや生息する生物に関する事細かな解説と展示物があり、じっくりと見入ってしまった。
その後、少々買い出しをして17時過ぎにキャンプ地へ戻った。

ほどなくして夕食の準備を開始。
ペッパーランチ風チャーハン!?をマルチグリドルを使って(嫁さんが)ササッと作り夕食タイムのスタート。
あとは昨晩の残りモノを炭火で炙り食す。

この晩は雨の中の夕食となった。足元が快適で風さえなければ雨キャンプも悪くない。
気温も約18℃。1枚羽織ればギリ心地良い感じだった。
朝の”軽登山”で汗もシッカリかいたのでビールが旨い。
昨晩の残りの”大雪渓”も嗜み、ホロ酔い気分で床につく。
この晩は一晩中雨が降っていた。
時折激しく降ったがKIPのFRPルーフは雨音に強く!?ありがたい。
-3日目-
一晩中降り続いた雨もあがり曇天ながら爽やかな朝だった。
しばし爽やかな乗鞍高原の朝を満喫し、朝食の準備に取り掛かる。
ヒンヤリした空気と微かに香る温泉の硫黄臭は、個人的に雲仙や九重近辺のリゾート地!?の印象があって、なんとも心地いい。


産直のブルーベリーと、見た目はイマイチだが(笑)、味はgoodなマフィンのサンドイッチ。
このままいくと乾燥撤収ができるかな?と期待したら小雨が降ってきた。
「ヤレヤレ無理か」と諦めていたら、青空がのぞき陽が差してきた。

12時のチェックアウトに合わせ、ボチボチと撤収作業に取り掛かる。
その間にタープも完全に乾燥し、乾燥撤収ができたのは良かった。
撤収で汗をかいたので温泉で汗を流すことにした。
最後の温泉をしっかりと堪能し、再び汗をかかぬうちにササっと接続を完了。

たまたまご一緒になった先輩方へご挨拶も済ませ、キャンプ場を出発。
復路も往路と同じく野麦峠超えで一路自宅を目指す。
ちょうど昼時だったので、昼食は往路で立ち寄った”奈川”さんかなぁ。と思っていたが、
ずいぶん手前の地点で食事ができそうな施設を見つけ、此方で昼食をとることにした。

”ながわ山菜館”。おそらく早い時間は産直品を売ってそうな感じの施設で、お土産屋とちょっとした食事処もある。
バス駐車場も2台分あり、towing状態での駐車も余裕だった。
ということで味はあまり期待はしていなかったが、さすがは奈川地区。
此方の蕎麦も香りがちゃんとする美味しい蕎麦だった。

夏野菜の天ぷらも美味しかった。きっと素材が良いのだろう
食後は一路自宅へ。
此処から先の峠からの下りは逆方向でも急こう配なので、一度ブレーキ冷却のために停車したりして、ノンビリと自宅へ向け走る。
基本的に自宅までは下り基調なのでアクセルワークに気を遣うこともなく運転も楽だ。
そして無事故無違反ノートラブルで自宅へ到着し乗鞍キャンプが終了した。
乗鞍はやはり良い所ですね。なにより涼しいし泉質も好みだ。
ただ、、14年ぶりの乗鞍は雨で少々残念だったので、今年中にもう一度行ってみたいな。
ではでは
Posted by JO at 23:29│Comments(0)
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