2024年10月20日
2024 Autumn camp in 涸沢カール
10/12-14の三連休で上高地方面へ出かけてきました。

河童橋から穂高連峰、岳沢を望む

河童橋から穂高連峰、岳沢を望む
最終目的地は涸沢カール。
「一生に一度は見てみたい」と称される涸沢の紅葉。
最盛期のタイミングのこの時期に向かうことにした。
涸沢へのアクセスは上高地経由。
上高地はマイカー規制によりバスでしかアクセスできないため、岐阜県側の”あかんだな駐車場” or 長野県側の”さわんど駐車場”
からバスに乗る必要がある。
我家は”あかんだな”から乗車し上高地へ向かうことにした。
”さわんど”は、「8ナンバー /車中泊お断り」と明言していることと、”あかんだな”には近傍に平湯温泉があり入浴もできるからだ。
前日金曜日の夜に”あかんだな”へ入り、P泊後、翌12日朝一のバスを利用する行程だ。
-DAY1-
金曜日の12:30に自宅を出発、晴天の東海北陸道をノンビリ走る。

途中のひるがの高原SAで休憩

ひるがのSA名物の”牛乳やさんのソフトクリーム”で一服
道中も順調に高山ICで降り、一般道で平湯方面へ向かう。
このルートも久しぶりだ。
途中、食材、アルコール(地酒)の買い出しのために”Aコープ にゅうかわ”へ立ち寄る。
ここはトレーラー連結状態も駐車可能。
隣にはドラッグストア”GENKY”もあり、平湯方面へ向かう途中の買い出しスポットとしてはベストかも。

その後は、あかんだなPへ入る前に”ひらゆの森”で入浴。

金曜ということもあり、比較的空いていてノンビリと入浴できた。
駐車場も第三駐車場がガラガラだったので助かった。

連結状態でも余裕で駐車可能で助かった
調べてみると平湯温泉へ最後に訪れたのは2011年10月の平湯キャンプ場利用時だったので、13年ぶりの平湯温泉だった。
最近は乗鞍”みすず荘”の源泉無希釈の風呂に慣れてしまっているせいか、お湯はずいぶんと”薄く”感じた(笑)
入浴後は車で5分もかからない”あかんだな駐車場”へ移動。18:30着。

最初は第二駐車場の乗用車縦2台のスペースへ駐車したが、係のオジサンがやってきて「バス枠を使ってください」とのこと。
バス枠は逆に遠慮していたが、そういうことであれば。という事で第3駐車場へ移動し駐車完了。
このとき、軽トラでオジサンがやってきたのだが、荷台をゴソゴソしていて何事かな??と思っていたら
「これ食べて。皮が硬いカモしれないけど」と、立派なプチトマトをいただいた。
何かホッコリしてとても嬉しい気持ちになった。
ちなみにトレーラー付でも乗用車と同じ料金で24時を回る毎に600円だ。
設営も完了し、先ほどAコープで入手した地酒と共に夕食をとる。

夕食後は少しマッタリと過ごし、明日に備え21時に早めの就寝。
-DAY2-
暗いうちから周りは人の気配が絶えない。
到着時はガラガラだった駐車場も朝には満車状態。
ウワサ通りでトップシーズンはこの広大な駐車用も一杯になるらしい。
5:00
チケット購入の長蛇の列に並び無事に乗車券を入手。

5:20発の始発に乗り上高地へ向かう。
しかしスゴイ人の数だ。

バスは安房トンネルを経由し上高地へ到着。
6:10
いざ涸沢カールへ出発。
涸沢までの全長16kmの道のりは僕と嫁さんにとっては未知のロングトレイルだ。
ルートは以下の通り

バスターミナルから歩いてスグに河童橋へ到着。

朝一はまだ人も少ない河童橋
河童橋から振り返ると焼岳のモルゲンロートが確認できた。すでにお腹一杯なくらい美しい(笑)

活火山の焼岳。それだけでも迫力がある
河童橋から明神までは大雨被害の影響で左岸ルートがしばらく利用できなかったが、
この日12日から左岸も通行可能となったのは嬉しい誤算だった。
左岸は幾分距離も短くアップダウンも少ない。極力体力を消耗したくからだ。

河童橋~明神~徳澤までは高低差もなく楽な行程だ。

景色が良ければ記念写真。ナカナカ進みません(笑)。

8:10 徳澤着。
コースタイム通りに徳澤へ到着

朝日、木立、徳澤ロッジの景観がなんともいえない雰囲気だった

徳澤のテント場にもたくさんのテントが。山岳テントはビビッドな色使いが多いが、これが景観とマッチして美しい。
徳澤でトイレ休憩をとったのだが、ここの有料トイレを利用するのに30~40分程度ロスしてしまった。
再出発し、次は横尾を目指す。
9:45 横尾着。
コースタイムから10分ほど早着だった。

この横尾大橋を渡ると、いよいよ登山っぽい行程となる。橋の向こうに見えるのは前穂高岳。
11:17 本谷橋着。
本谷橋からは、急な登りが始まりかなりキツかった。
なんせ、本谷橋までは12.5kmも歩いているに、たった280mしか標高が上がってないのだ。

涸沢まで残りの2.5kmで一気に520mを上らなければならない。そりゃ急登が多いハズだ。。。
登山道は良く整備されているが、時折大股で登る箇所もあり、ジワジワと脚に疲れが出てくる。


そんなこんなで到着まであと少し。
ここの分岐を左に進み・・・

この最後の坂を上り切れば、目的地の涸沢ヒュッテ(涸沢カール)へ到着だ。

「涸沢は最後がキツイ」と言われるが、いやぁ、ホントきつかった(笑)
13:50 涸沢ヒュッテ着。
コースタイムはバスターミナルから6時間。
山レコというアプリの行程のトラッキングによると、休憩をのぞくと6時間なので、ヒ~コラ言いながら登ってきた割には、
まぁまぁのペースだったのかな?
休憩もたくさんとったけど(笑)

徳澤でのトイレ待ちが長すぎたせいか、ちゃんとトラッキングされているのが恥ずかしい(笑)
今回はここ涸沢でのテント泊だ。
もちろん山岳テントなんて持っていないので、ヒュッテでレンタルをお願いすることにした。寝袋もしかり。
しかし、テント泊なんて何年ぶりだと思って調べたら2006年が最後。18年ぶりのテント泊だ。
その受付のために、テント場受付の長打の列に並んでいると、なんとアラレが降ってきた。。。。
そしてそれが雨に変わり雨の涸沢となってしまった。
予定では受付→テントに荷物を置いて、ヒュッテのテラスで生ビールと決め込んできたが、それどころじゃなくなってしまった。
やっとのことで受付を済ませ、指定のテントに入ると、テント内フロアの4隅に水溜まりが・・・
どうやら、乾燥のために全開にしていた様子で慌てて閉めたものの間に合わなかったようだ。
さらにそこへ、寝袋を投げこんだらしく、シュラフまで濡れていた。。。
シュラフは後に交換してもらったものの、テント内は湿潤状態・・・。
雨が降ってるし何もやることもないので、持参したエアマットを膨らませ、その上でゴロゴロと仮眠をとることにした。
その後17時頃にやっと雨も止みテントの外へ出てみた。

手前にテント場受付小屋、右奥に涸沢小屋、北穂高、涸沢岳を望む
ヒュッテのテラスへも行ってみるが、時すでに暗く”生ビール”という雰囲気は全くなく残念で仕方ない(泣)
しかし、夕暮れのテラスから眺めるテント場とカールのコントラストはとても美しい。
更には雲もなく、明朝の期待が高まる。

この日は今年一番の来客でテントは1000張りだったとのこと
テントレンタルの場合、夕食朝食の2食をヒュッテの食堂でいただくことができる。
これがとても有難かった。もちろん有料だが。
夕食の指定時間は17:30。山小屋の夜は早いのだ(笑)
そうこうしていると時間になったので食堂へ向かう。
この環境で温かい料理を温かい部屋で食べれるのは格別だ。


まともな昼食をとっていなかったことと、疲労もあり、身体に染みる夕食だった。
夕食後に再びテラスからテント場を眺めてみる。
夜のテント場は「宝石箱をひっくりかえしたみたいな光景」と例えられるが、よく言ったもので、
真っ暗な中で鮮やかなテントの存在が、なんともキレイだ。

わざわざ三脚まで持参して満点の星空を撮影する気満々だったが、テントに戻り横になるとそのまま眠りに落ちてしまった。。。
残念。。。
-DAY3-
涸沢カールの朝は早い。
暗いうちから、涸沢カールから更に奥の北穂高、奥穂高アタックのために出発する方も多く、暗いうちから賑やかだ。
紅葉以外の涸沢カールの目的の1つに”モルゲンロート”を見てみたいというのもあり、辺りが薄暗いうちから、テントの外へ出てその時を待つ。
前日のヒュッテの情報によると5:50頃が見ごろとのこと。
昨夕の悪天候が嘘みたいに見渡す限りの空には雲1つなく快晴。
いやがおうにも気持ちが高まる。
テラスもすごい人だかりだ。
そしてその時が訪れた。

真っ赤な朝焼けが、穂高の稜線を照らす。
安っぽい文章で形容すると失礼なくらい、ただただ美しいし、迫力がある。
これは見れてホント良かった。
その後、テラスでは皆さん朝食タイム。
我家もヒュッテにお願いしていた弁当をいただくことにした。

弁当の写真は撮り忘れ。。。食堂でもいただくことはできるが我家はお弁当をお願いした。
しかし、この日の朝の気温は0℃。寒かった(笑)
その後、太陽も上がり、陽に照らされた”日本一”の紅葉もバッチリ拝むことができた。


赤・黄・緑・白+青空の完璧なコントラスト。素晴らしい。
お世話になったレンタルテント群。

中央のグリーンのテントがレンタルテントの一角
しばし景観を満喫した後、9:20に下山開始。
本来はもう少し早い時間に下山を開始したかったが、前日の雨と今朝の低温で路面凍結ありとのことだったので、
少し気温が上がったこの時間に下山を開始した。
復路は往路と同じ。

黙々と下る。

さらば涸沢(笑)。次回はグリーンシーズンに訪れてみたい。
ほぼ予定通りの時間で徳澤へ到着。

いつも人気のみちくさ食堂
徳澤”みちくさ食堂”名物の”コーヒーソフト”をいただき休憩。
ラストスパートの英気を養った(笑)。

しっかり苦く甘さ控えめで、美味しくいただいた
徳澤を出発し明神へ到着。
明神からは、せっかくなので明神橋を渡り右岸ルートを利用し河童橋まで向かうことにした。
右岸ルートは樹林帯コースがメイン。
しっかりと整備され、途中に歩きやすい木道もあるが、左岸と比較するとやはりアップダウン多し。


西日に照らされた熊笹もキレイだった
河童橋手間の岳沢湿原も上高地らしい景観で美しい。


熊出没の看板(怖)

16:00 河童橋着。
お土産を売店で購入しバスターミナルへ。と思って河童橋を渡ると長蛇の列が・・・・
なんとバスターミナルからバス待ちの列が河童橋を過ぎて、その奥までつながっているのだ。

さわんど行きの列の方が長く、小梨平までつながっているとか(驚)
あかんだな行は幸い!?河童橋までだったが、ここで1.5時間ほど待ちぼうけ。
疲れた脚に、この立ちっぱなしというのが辛かった。
やっとのことでバスに乗れてあかんだに到着したのが19時。
この後の予定は、一旦あかんだなPを出庫→ひらゆの森で入浴→再びあかんだなPでP泊→翌朝帰宅。だった。
ところが、ひらゆの森へ向かうと、駐車場の入場待ちの列で渋滞状態。
これではとてもトレーラー付では無理だということで、平湯での入浴をあきらめ先ずは食事を取ろうと、向かいの”あんき屋”へ入る。
「腹減ったなー、ガッツリ肉系が食べたいね」とかいいながら、暖簾をくぐろうとすると「本日の営業は終了しました」の立て看板。
20時前だし、店内の方はまだ満席状態で食事をしていたのでタッチの差だったのだろう。
考えが甘かった。
3連休の中日、あかんだなPへ戻ってきた方、ひらゆキャンプ場の方等の利用で風呂、食事処共にそれは一杯になるハズだ。
食事はKIPの冷蔵庫内の食糧で何とかなる、しかし風呂はどうしようもないので、自宅方面へ車を走らせながら探すことにした。
結局、平湯~高山ICには食事処/風呂共に見つけることができず(もしくは営業終了)、結局土岐までもどって24時営業終了の
”土岐よりみち温泉”でやっと入浴することに。
入浴を済ませ駐車場を出た頃には日付も変わっていた。
ここから自宅までは高速利用で1時間もかからない距離だが、夜も遅いし、車庫入れで湯冷めするのイマイチだし、
ということで風呂から最寄りのインターチェンジから最初のPA、せと赤津PAでのP泊を決行(笑)。

3連休の中日というのに、とても静かなPAで朝まで熟睡できた。
-DAY4-
朝から快晴。

KIPでノンビリと朝食をとり出発。
間もなくして無事故無違反ノートラブルで帰宅しました。
いつかは行ってみたいと思っていた”涸沢カール”。
実の所、当初は徳澤でのテント泊で上高地を満喫する予定だった。
ところが「徳澤までいくのなら・・・」と欲が出始め、ネットやYoutubeを見ていくうちにどんどん涸沢熱がヒートアップ。
涸沢で一泊するのであればいけるかも。と思ったが、こんなピーク時期に小屋の空きはなし。
レンタルテントであれば予約可能ということで決行した次第。
初日の天候は残念だったけど、翌日は”モルゲンロート、紅葉”と想像以上の涸沢カールを目の当たりにできて感無量だった。
ホントに綺麗な所です。途中でメゲずに(笑)怪我も無く無事に行けてよかった。
ではでは
「一生に一度は見てみたい」と称される涸沢の紅葉。
最盛期のタイミングのこの時期に向かうことにした。
涸沢へのアクセスは上高地経由。
上高地はマイカー規制によりバスでしかアクセスできないため、岐阜県側の”あかんだな駐車場” or 長野県側の”さわんど駐車場”
からバスに乗る必要がある。
我家は”あかんだな”から乗車し上高地へ向かうことにした。
”さわんど”は、「8ナンバー /車中泊お断り」と明言していることと、”あかんだな”には近傍に平湯温泉があり入浴もできるからだ。
前日金曜日の夜に”あかんだな”へ入り、P泊後、翌12日朝一のバスを利用する行程だ。
-DAY1-
金曜日の12:30に自宅を出発、晴天の東海北陸道をノンビリ走る。

途中のひるがの高原SAで休憩

ひるがのSA名物の”牛乳やさんのソフトクリーム”で一服
道中も順調に高山ICで降り、一般道で平湯方面へ向かう。
このルートも久しぶりだ。
途中、食材、アルコール(地酒)の買い出しのために”Aコープ にゅうかわ”へ立ち寄る。
ここはトレーラー連結状態も駐車可能。
隣にはドラッグストア”GENKY”もあり、平湯方面へ向かう途中の買い出しスポットとしてはベストかも。

その後は、あかんだなPへ入る前に”ひらゆの森”で入浴。

金曜ということもあり、比較的空いていてノンビリと入浴できた。
駐車場も第三駐車場がガラガラだったので助かった。

連結状態でも余裕で駐車可能で助かった
調べてみると平湯温泉へ最後に訪れたのは2011年10月の平湯キャンプ場利用時だったので、13年ぶりの平湯温泉だった。
最近は乗鞍”みすず荘”の源泉無希釈の風呂に慣れてしまっているせいか、お湯はずいぶんと”薄く”感じた(笑)
入浴後は車で5分もかからない”あかんだな駐車場”へ移動。18:30着。

最初は第二駐車場の乗用車縦2台のスペースへ駐車したが、係のオジサンがやってきて「バス枠を使ってください」とのこと。
バス枠は逆に遠慮していたが、そういうことであれば。という事で第3駐車場へ移動し駐車完了。
このとき、軽トラでオジサンがやってきたのだが、荷台をゴソゴソしていて何事かな??と思っていたら
「これ食べて。皮が硬いカモしれないけど」と、立派なプチトマトをいただいた。
何かホッコリしてとても嬉しい気持ちになった。
ちなみにトレーラー付でも乗用車と同じ料金で24時を回る毎に600円だ。
設営も完了し、先ほどAコープで入手した地酒と共に夕食をとる。

夕食後は少しマッタリと過ごし、明日に備え21時に早めの就寝。
-DAY2-
暗いうちから周りは人の気配が絶えない。
到着時はガラガラだった駐車場も朝には満車状態。
ウワサ通りでトップシーズンはこの広大な駐車用も一杯になるらしい。
5:00
チケット購入の長蛇の列に並び無事に乗車券を入手。

5:20発の始発に乗り上高地へ向かう。
しかしスゴイ人の数だ。

バスは安房トンネルを経由し上高地へ到着。
6:10
いざ涸沢カールへ出発。
涸沢までの全長16kmの道のりは僕と嫁さんにとっては未知のロングトレイルだ。
ルートは以下の通り

バスターミナルから歩いてスグに河童橋へ到着。

朝一はまだ人も少ない河童橋
河童橋から振り返ると焼岳のモルゲンロートが確認できた。すでにお腹一杯なくらい美しい(笑)

活火山の焼岳。それだけでも迫力がある
河童橋から明神までは大雨被害の影響で左岸ルートがしばらく利用できなかったが、
この日12日から左岸も通行可能となったのは嬉しい誤算だった。
左岸は幾分距離も短くアップダウンも少ない。極力体力を消耗したくからだ。

河童橋~明神~徳澤までは高低差もなく楽な行程だ。

景色が良ければ記念写真。ナカナカ進みません(笑)。

8:10 徳澤着。
コースタイム通りに徳澤へ到着

朝日、木立、徳澤ロッジの景観がなんともいえない雰囲気だった

徳澤のテント場にもたくさんのテントが。山岳テントはビビッドな色使いが多いが、これが景観とマッチして美しい。
徳澤でトイレ休憩をとったのだが、ここの有料トイレを利用するのに30~40分程度ロスしてしまった。
再出発し、次は横尾を目指す。
9:45 横尾着。
コースタイムから10分ほど早着だった。

この横尾大橋を渡ると、いよいよ登山っぽい行程となる。橋の向こうに見えるのは前穂高岳。
11:17 本谷橋着。
本谷橋からは、急な登りが始まりかなりキツかった。
なんせ、本谷橋までは12.5kmも歩いているに、たった280mしか標高が上がってないのだ。

涸沢まで残りの2.5kmで一気に520mを上らなければならない。そりゃ急登が多いハズだ。。。
登山道は良く整備されているが、時折大股で登る箇所もあり、ジワジワと脚に疲れが出てくる。


そんなこんなで到着まであと少し。
ここの分岐を左に進み・・・

この最後の坂を上り切れば、目的地の涸沢ヒュッテ(涸沢カール)へ到着だ。

「涸沢は最後がキツイ」と言われるが、いやぁ、ホントきつかった(笑)
13:50 涸沢ヒュッテ着。
コースタイムはバスターミナルから6時間。
山レコというアプリの行程のトラッキングによると、休憩をのぞくと6時間なので、ヒ~コラ言いながら登ってきた割には、
まぁまぁのペースだったのかな?
休憩もたくさんとったけど(笑)

徳澤でのトイレ待ちが長すぎたせいか、ちゃんとトラッキングされているのが恥ずかしい(笑)
今回はここ涸沢でのテント泊だ。
もちろん山岳テントなんて持っていないので、ヒュッテでレンタルをお願いすることにした。寝袋もしかり。
しかし、テント泊なんて何年ぶりだと思って調べたら2006年が最後。18年ぶりのテント泊だ。
その受付のために、テント場受付の長打の列に並んでいると、なんとアラレが降ってきた。。。。
そしてそれが雨に変わり雨の涸沢となってしまった。
予定では受付→テントに荷物を置いて、ヒュッテのテラスで生ビールと決め込んできたが、それどころじゃなくなってしまった。
やっとのことで受付を済ませ、指定のテントに入ると、テント内フロアの4隅に水溜まりが・・・
どうやら、乾燥のために全開にしていた様子で慌てて閉めたものの間に合わなかったようだ。
さらにそこへ、寝袋を投げこんだらしく、シュラフまで濡れていた。。。
シュラフは後に交換してもらったものの、テント内は湿潤状態・・・。
雨が降ってるし何もやることもないので、持参したエアマットを膨らませ、その上でゴロゴロと仮眠をとることにした。
その後17時頃にやっと雨も止みテントの外へ出てみた。

手前にテント場受付小屋、右奥に涸沢小屋、北穂高、涸沢岳を望む
ヒュッテのテラスへも行ってみるが、時すでに暗く”生ビール”という雰囲気は全くなく残念で仕方ない(泣)
しかし、夕暮れのテラスから眺めるテント場とカールのコントラストはとても美しい。
更には雲もなく、明朝の期待が高まる。

この日は今年一番の来客でテントは1000張りだったとのこと
テントレンタルの場合、夕食朝食の2食をヒュッテの食堂でいただくことができる。
これがとても有難かった。もちろん有料だが。
夕食の指定時間は17:30。山小屋の夜は早いのだ(笑)
そうこうしていると時間になったので食堂へ向かう。
この環境で温かい料理を温かい部屋で食べれるのは格別だ。


まともな昼食をとっていなかったことと、疲労もあり、身体に染みる夕食だった。
夕食後に再びテラスからテント場を眺めてみる。
夜のテント場は「宝石箱をひっくりかえしたみたいな光景」と例えられるが、よく言ったもので、
真っ暗な中で鮮やかなテントの存在が、なんともキレイだ。

わざわざ三脚まで持参して満点の星空を撮影する気満々だったが、テントに戻り横になるとそのまま眠りに落ちてしまった。。。
残念。。。
-DAY3-
涸沢カールの朝は早い。
暗いうちから、涸沢カールから更に奥の北穂高、奥穂高アタックのために出発する方も多く、暗いうちから賑やかだ。
紅葉以外の涸沢カールの目的の1つに”モルゲンロート”を見てみたいというのもあり、辺りが薄暗いうちから、テントの外へ出てその時を待つ。
前日のヒュッテの情報によると5:50頃が見ごろとのこと。
昨夕の悪天候が嘘みたいに見渡す限りの空には雲1つなく快晴。
いやがおうにも気持ちが高まる。
テラスもすごい人だかりだ。
そしてその時が訪れた。

真っ赤な朝焼けが、穂高の稜線を照らす。
安っぽい文章で形容すると失礼なくらい、ただただ美しいし、迫力がある。
これは見れてホント良かった。
その後、テラスでは皆さん朝食タイム。
我家もヒュッテにお願いしていた弁当をいただくことにした。

弁当の写真は撮り忘れ。。。食堂でもいただくことはできるが我家はお弁当をお願いした。
しかし、この日の朝の気温は0℃。寒かった(笑)
その後、太陽も上がり、陽に照らされた”日本一”の紅葉もバッチリ拝むことができた。


赤・黄・緑・白+青空の完璧なコントラスト。素晴らしい。
お世話になったレンタルテント群。

中央のグリーンのテントがレンタルテントの一角
しばし景観を満喫した後、9:20に下山開始。
本来はもう少し早い時間に下山を開始したかったが、前日の雨と今朝の低温で路面凍結ありとのことだったので、
少し気温が上がったこの時間に下山を開始した。
復路は往路と同じ。

黙々と下る。

さらば涸沢(笑)。次回はグリーンシーズンに訪れてみたい。
ほぼ予定通りの時間で徳澤へ到着。

いつも人気のみちくさ食堂
徳澤”みちくさ食堂”名物の”コーヒーソフト”をいただき休憩。
ラストスパートの英気を養った(笑)。

しっかり苦く甘さ控えめで、美味しくいただいた
徳澤を出発し明神へ到着。
明神からは、せっかくなので明神橋を渡り右岸ルートを利用し河童橋まで向かうことにした。
右岸ルートは樹林帯コースがメイン。
しっかりと整備され、途中に歩きやすい木道もあるが、左岸と比較するとやはりアップダウン多し。


西日に照らされた熊笹もキレイだった
河童橋手間の岳沢湿原も上高地らしい景観で美しい。


熊出没の看板(怖)

16:00 河童橋着。
お土産を売店で購入しバスターミナルへ。と思って河童橋を渡ると長蛇の列が・・・・
なんとバスターミナルからバス待ちの列が河童橋を過ぎて、その奥までつながっているのだ。

さわんど行きの列の方が長く、小梨平までつながっているとか(驚)
あかんだな行は幸い!?河童橋までだったが、ここで1.5時間ほど待ちぼうけ。
疲れた脚に、この立ちっぱなしというのが辛かった。
やっとのことでバスに乗れてあかんだに到着したのが19時。
この後の予定は、一旦あかんだなPを出庫→ひらゆの森で入浴→再びあかんだなPでP泊→翌朝帰宅。だった。
ところが、ひらゆの森へ向かうと、駐車場の入場待ちの列で渋滞状態。
これではとてもトレーラー付では無理だということで、平湯での入浴をあきらめ先ずは食事を取ろうと、向かいの”あんき屋”へ入る。
「腹減ったなー、ガッツリ肉系が食べたいね」とかいいながら、暖簾をくぐろうとすると「本日の営業は終了しました」の立て看板。
20時前だし、店内の方はまだ満席状態で食事をしていたのでタッチの差だったのだろう。
考えが甘かった。
3連休の中日、あかんだなPへ戻ってきた方、ひらゆキャンプ場の方等の利用で風呂、食事処共にそれは一杯になるハズだ。
食事はKIPの冷蔵庫内の食糧で何とかなる、しかし風呂はどうしようもないので、自宅方面へ車を走らせながら探すことにした。
結局、平湯~高山ICには食事処/風呂共に見つけることができず(もしくは営業終了)、結局土岐までもどって24時営業終了の
”土岐よりみち温泉”でやっと入浴することに。
入浴を済ませ駐車場を出た頃には日付も変わっていた。
ここから自宅までは高速利用で1時間もかからない距離だが、夜も遅いし、車庫入れで湯冷めするのイマイチだし、
ということで風呂から最寄りのインターチェンジから最初のPA、せと赤津PAでのP泊を決行(笑)。

3連休の中日というのに、とても静かなPAで朝まで熟睡できた。
-DAY4-
朝から快晴。

KIPでノンビリと朝食をとり出発。
間もなくして無事故無違反ノートラブルで帰宅しました。
いつかは行ってみたいと思っていた”涸沢カール”。
実の所、当初は徳澤でのテント泊で上高地を満喫する予定だった。
ところが「徳澤までいくのなら・・・」と欲が出始め、ネットやYoutubeを見ていくうちにどんどん涸沢熱がヒートアップ。
涸沢で一泊するのであればいけるかも。と思ったが、こんなピーク時期に小屋の空きはなし。
レンタルテントであれば予約可能ということで決行した次第。
初日の天候は残念だったけど、翌日は”モルゲンロート、紅葉”と想像以上の涸沢カールを目の当たりにできて感無量だった。
ホントに綺麗な所です。途中でメゲずに(笑)怪我も無く無事に行けてよかった。
ではでは
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